先住です。
八雲があんまり気持ちよさそうに寝ていると、シンさんクッションとかもけもけカーペットとかに、やっぱからだを乗せてみたくなるものです。
とはいえ熟睡はできない甘夏です。
なぜって八雲の視線をやっぱ感じちゃうからです。
どうしても誰かが使ってるものってうらやましくなって奪ってみたくなっちゃうのですが、その後がなんかぎこちなくなっちゃう甘夏です。
八雲みたいにすぐに我が物顔できません。
八雲はもしもお気に入りが奪われたら次なるお気に入りを見つける天才なので、その点もうらやましい限りです。
甘夏がぐっすり眠れる場所は、相変わらずどら焼きとハンモックだけだというのにです。
甘夏のほうが先にこの家にやってきたというのにです。
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