関白です。
甘夏は、いつもKさんと一緒です。
ごはんの準備も隣でやりますし、お掃除でも何でもお手伝いをしています。
八雲も昔はそうでしたが、最近は例えば、ごはんの準備が整った頃にちょうどタイミングよくやってきて間髪入れずに食べ始める始末です。
まるでシンさんじゃないですか。
甘夏は八雲をそんな子に育てた覚えはありません。
シンさんをそんな男に育てた覚えもございません。
まったくこの家の男どもはいったいどうなっちゃってるんでしょうか。
甘夏たちが毎朝読んでる地元紙によると、この地域の男たちは大体そんなもんだそうです。
甘夏だけは、地域に染まらずに生きていきたいともいます。
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